第107章

アリシアが屋敷へ戻ると、すでにカリーナが来ていた。母といっしょに広間でお茶を飲みながら談笑していて――どう見ても、こちらの帰りを待っていたらしい。

アリシアはまず母のもとへ歩み寄り、ぎゅっと抱きついて頬へ口づける。それからようやく、連れてきた仲間たちを紹介した。

グリスナの視線が、四人の少年を順にすべっていく。最後に止まったのはユゴスだった。

顔立ちは皆、貴族夫人の目にも「悪くない」と映る水準だ。けれど、いちばん気に入ったのはやはりユゴス。

同年代よりひと回り大きい体格。寡黙そうなのに、鈍くさい感じはない。眉間にはかすかな鋭さが宿り、黒髪に深い茶の瞳――その雰囲気が、グリスナに夫の面...

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